リハビリのために作られた⁉マシンピラティスの歴史

万人に対応できるピラティス誕生の秘話

ピラティスの起源

【10回やれば気分が良くなり、20回やれば身体が変わり、30回やればすべてが変わる】～ジョセフ・ピラティス～

ピラティスの歴史は、ジョセフ・ピラティスによって始まります。1883年、ドイツに生まれたジョセフ・ピラティスは、幼少期から病弱であったため、身体の健康とバランスを取ることに関心を抱いていました。彼は今から100年ほど前、リハビリのためのエクササイズとしてピラティス・メソッドと呼ばれるエクササイズ法を開発しました。
彼が独自に開発し、広く普及させたピラティス・メソッドには、5つの基本原則があり、身体のバランスと柔軟性を向上させるために重要な要素とされています。ピラティス独自のエクササイズを効果的にサポートできるよう、彼はピラティス専用のマシンも考案しました。

ピラティスの基本原則

ピラティス・メソッドには、センタリング、コントロール、集中、流動性、正確さの5つの基本原則があります。

• センタリング：身体の中心であるコアを意識し、全身のバランスを保つこと。
• コントロール：無駄な力を抜き、筋肉を正しく使って姿勢や動作を制御すること。
• 集中：ピラティスの動作に完全に集中し、意識的に行うこと。
• 流動性：正確でスムーズな動きを意識し、体の連続性を保つこと。
• 正確さ：姿勢や動作を意識し、正しく行うこと。

これらの基本原則を守ることで、身体に負担をかけずにトレーニングができ、身体のバランスや柔軟性、筋力の向上、姿勢の改善などの効果が期待できます。
また、専用の器具が正しいフォームをサポートしてくれるマシンピラティスなら、無理なく身体全体の筋肉をバランスよく使うことができます。そのため、いくつかの筋肉を特に鍛えることなく全体的な筋力を向上させることができます。

ピラティスといえば、マシンピラティス

ピラティス・メソッドの基本原則を実践するために考案されたのが、ピラティス専用のマシンです。その原型は、ジョセフ・ピラティスが第一次世界大戦中の兵士のリハビリの為に病院のベッドなどを改良してピラティスマシンの原型の器具を考案したといわれています。
その後、マシンは改良が加えられ、現在のマシンピラティスへと進化していきました。欧米では、ピラティスといえば、マットピラティスではなくマシンピラティスといわれるほどメジャーな存在となっています。

ピラティスのリハビリ効果

けがや病気のリハビリに効果的なエクササイズ法として開発されたピラティス・メソッド。そのリハビリ効果には、5つの基本原則が関わっています。
エクササイズの際に身体の中心部（センター）を意識し、正確なフォームで動きをコントロールすることは、症状の改善や軽減、再発の防止、病気による筋力低下の改善につながります。
さらに、エクササイズに集中することで、けがや病気の不安を一時的に忘れることができ、心身の調和を促す効果もあります。流動的な動きは関節の可動域を広げ、身体機能を向上させ、ケガの予防にもつながります。ケガや病気による身体の制約を抱える人々にとって、ピラティスは効果的なリハビリ法となるでしょう。

ピラティスの普及と現代のエクササイズ法

ピラティスは、エクササイズ法やトレーニングとしての価値が認められるまでに時間がかかりましたが、現代では最もポピュラーなエクササイズ法の1つとして広く知られるまでになりました。その理由として、ピラティスがリハビリのために生まれたエクササイズだったことが挙げられます。5つの基本原則に基づいて、身体のバランスと柔軟性を回復させるエクササイズが、けがや病気のリハビリに役立つとして広まっていったのです。中でも普及に一役買ったのが、ピラティス専用のマシンでした。このマシンは、ピラティスのエクササイズをより効果的に行うことができるだけでなく、より多様な動きのバリエーションを提供することができます。誰もが無理なくトレーニングできるピラティスはますます広まり、現代のエクササイズ法においても重要な位置を占めるようになりました。

今回はジョセフ・ピラティスから現代までマシンピラティスの歴史と、その発展について興味深いエピソードをまとめました。リハビリのためのエクササイズとして普及したピラティスに少しでも興味を持った方はぜひ無料体験会にお越しください。

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