ピラティスが腰痛解消におすすめな理由は?効果を高めるコツ・注意点も解説

2025.04.25

腰痛は、現代社会において多くの人々が抱える深刻な問題です。デスクワークの増加やストレスの蓄積、運動不足など、様々な要因が腰痛を引き起こしています。

そんな中、ピラティスが腰痛解消の効果的な方法として注目を集めています。ピラティスは身体への負担が少なく、インナーマッスルを効果的に鍛えられ、腰痛持ちにおすすめのエクササイズです。

この記事では、ピラティスが腰痛解消におすすめな理由や、その効果を高めるコツ、さらには実施する際の注意点について詳しく解説します。

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ピラティスとは?腰痛の解消に効果があるの?

ピラティスとは、20世紀初頭にジョセフ・ピラティスによって考案されたエクササイズ法です。元々は第一次世界大戦後のリハビリテーションとして開発されました。

主に体幹(コア)の強化に重点を置き、インナーマッスルを鍛えることで姿勢改善や腰痛予防の効果が期待できます。

特徴として、呼吸法を重視し、全身の筋肉をバランスよく鍛えることが挙げられます。腰痛解消に関しては、コアマッスルの強化や姿勢の改善、柔軟性の向上などを通じて効果を感じられるでしょう。

また、身体への意識を高めることで、日常生活における身体の使い方も適切になり、長期的な腰痛予防にもつながるエクササイズといえます。

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ピラティスが腰痛持ちにおすすめな2つの理由

ピラティスは、身体への負荷が少ない・低い強度で取り組めること、日常生活動作にも活用できるなど、腰痛持ちにおすすめなエクササイズです。

これらの特徴により、ピラティスは腰痛持ちの方々にとって効果的なエクササイズ法として人気があります。

身体への負荷が少ない低強度のエクササイズである

ピラティスの大きな特徴の一つは、基本的に身体への負担や負荷が少ない、強度の低いエクササイズを中心に実施することが挙げられます。

身体への負担が少ないため、腰痛持ちの方や高齢の方でも安心して取り組むことができるでしょう。

同時に、アスリートのようなハードなトレーニングを行う方々にとっても、身体のバランスを整えるための補助的なエクササイズとして有効です。

このようにピラティスは、個人の体力や状態に合わせて強度を調整できるため、幅広い層の人々が実践できるのが魅力です。

身体への理解を深めて日常生活でも役立てられる

ピラティスは、自分の筋肉や骨の動きに意識を向けながら、深い呼吸を続けてエクササイズを行うことが特徴です。この過程で、身体の各部位がどのように連動しているかを実感し、自身の身体への理解が深まります。

この理解は、日常生活においても活用できる身体の使い方につながります。

例えば、デスクワーク中の正しい姿勢の保ち方や、重い物を持ち上げる際に腰に負担をかけない動作の仕方など、普段から腰痛防止・対策を意識的に行えるようになるでしょう。

ピラティスが腰痛を和らげる!驚きべき5つの効果

ピラティスには、腰痛を和らげる驚くべき効果があります。主に、インナーマッスルの強化、身体の正しい動かし方の習得、硬くなった筋肉や関節の柔軟性向上などです。

これらの効果が複合的に作用することで、腰痛の軽減や予防に大いに役立ち、日常生活の質を向上させます。

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インナーマッスルが鍛えられる

腰回りは、腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群の4つのインナーマッスルによって支えられています。これらの筋肉は、日常生活では意識的に使うことが少ないため、弱くなりがちです。

ピラティスは、このインナーマッスルを効果的に鍛えるエクササイズを多く含んでいます。特に腹横筋は、腰椎含め体幹を安定させる重要な役割がある筋肉です。腹横筋を強化することは、腰への負担軽減につながります。

また、多裂筋は背骨の安定性を高める働きがあり、全体の姿勢を支えています。多裂筋を鍛えると、腰痛を和らげる効果が期待できるでしょう。

ピラティスで、普段使わない筋肉を意識的に使うエクササイズを繰り返し行えば、日常生活でも自然とインナーマッスルを使えるようになり、腰痛予防にも役立つといえます。

骨盤・腰・背骨の正しい動かし方がわかる

姿勢の悪さは、腰痛を生じさせる大きな原因の一つです。

正しい姿勢を維持するためには、腰部を支える筋肉を鍛えながら、正しい動かし方を身につける必要があります。しかし、自分で正しい動きを習得するのは難しいため、専門的な指導を受けるのがおすすめです。

ピラティスでは、インストラクターの指導のもと、骨盤・腰・背骨の正しい動かし方を学ぶ機会になります。例えば、骨盤の前後傾の動きや、背骨の伸展・屈曲の正しい方法を習得することで、日常生活での動作が改善されるでしょう。

また、ピラティスでは、骨盤・腰・背骨の動きを意識しながら呼吸と組み合わせて行うため、身体の使い方への理解が深まります。この理解は、腰痛の予防だけでなく、全身の動きの改善にもつながり、長期的な健康維持に役立つでしょう。

ピラティスは姿勢改善に効果あり?おすすめな理由やメリットを解説

硬くなった筋肉や関節が柔らかくなる

腰痛の原因として、腰回りや太もも、お尻などの筋肉・関節が硬くなっていることも挙げられます。筋肉や関節が硬くなると動きが制限され、腰回りの筋肉や筋膜に炎症や痛みを生じるのが原因です。

ピラティスは、筋肉や関節の柔軟性を高めるエクササイズを多く含んでいます。特に、腰回りの筋肉を伸ばすストレッチや、骨盤周りの可動域を広げる動きが効果的です。例えば、「キャットバック」や「スパインツイストスーパイン」などのエクササイズは、腰回りの柔軟性を高めるのに役立ちます。

また、ピラティスでは呼吸を意識しながらゆっくりと動くため、力を抜いて筋肉や関節を無理なく柔らかくします。この柔軟性の向上により、腰への負担が軽減され、腰痛を和らげる効果が期待できるでしょう。

腰痛の原因となる身体のクセ・習慣がわかる

腰痛を解消するには、その原因を特定することが大切です。腰痛の原因は、身体の悪いクセや習慣にあることも少なくありません。例えば、片足に体重をかけて立つ癖や、座る時に背中を丸める習慣などが、長期的に腰痛を引き起こす可能性があります

しかし、身体のクセや習慣は自分では気づきにくいものです。ピラティスのレッスンでは、インストラクターが個々の動きを観察し、身体の使い方のクセを指摘してくれます。自分では気づかなかった悪い習慣を認識し、改善できるきっかけになるでしょう。

また、ピラティスのエクササイズを通じて、自身の身体の動きや姿勢をより意識するようになります。この身体への意識向上は、日常生活での動作の改善にもつながり、腰痛の予防に役立ちます。

背骨や骨盤のゆがみが整う

猫背や反り腰、骨盤の前傾・後傾といった姿勢の歪みが腰痛の原因になっていることも多くあります。これらの歪みは、長年の悪い姿勢や偏った動作によって徐々に悪化していくため、自覚症状がないまま進行している場合もあるでしょう。

ピラティスでは、骨盤や背骨を正しい位置に戻すエクササイズを行います。例えば、「ヒップリフト」は、大殿筋を鍛えることにより、骨盤の強い前傾が緩和すると、腰への負担が軽減できるエクササイズです。

また、「フォースタンスダイアゴナルレイズ」は、特に腹横筋や多裂筋といった深層筋を強化することで、腰椎の安定性が向上し、腰の安定や腰痛予防につながるエクササイズです。

これらのエクササイズを継続的に行うことで、徐々に身体の歪みが整っていきます。歪みが改善されると、筋肉や関節への不均等な負担が軽減され、結果として腰痛を和らげるでしょう。

【要注意】ピラティスで腰痛が悪化しないために

ピラティスは、腰痛を和らげるために役立つエクササイズとして知られていますが、場合によっては腰痛を悪化させる可能性があります。

具体的な要因としては、主に以下のとおりです。

  • ポーズが間違っている
  • 腰痛の状態にレベルや強度が合っていない
  • 腰の筋肉の緊張が強い状態で実施する
  • インストラクターや理学療法士の技術、知識不足

この要因を引き起こさないために、ピラティスを実施する際の注意点を確認しましょう。

低強度のエクササイズやポーズから始める

ピラティスには、個々に合わせたレベルのエクササイズがあります。

初心者や腰痛持ちの方は、まず低強度のエクササイズから始めることが重要です。自分のレベルに合っていないエクササイズは、腰痛を増強させてしまう可能性があります。

例えば、「チェストリフト」や「ロールアップ」などの腹筋を強く使うエクササイズは、腰痛が重度の場合は避けた方がいいエクササイズです。代わりに、「マーメイド」や「スパインツイストスーパイン」などの腰への負担が少ないエクササイズから始めるのがおすすめです。

徐々に体力がついてきたら、段階的に難易度を上げていきましょう。

胸式呼吸を続けてリラックスしながら行う

ピラティスでは、正しい呼吸法を身につけることが大切です。特に、胸式呼吸を意識しながらエクササイズを行いましょう。

呼吸を止めてしまうと、体がこわばってしまい、ケガや腰痛増強のリスクが高まります。胸式呼吸を続けることで、リラックスさせながらエクササイズできる身体になるでしょう。

また、呼吸に集中することで、自然と身体の動きにも意識が向くようになり、正しいフォームを保ちやすくなります。リラックスした状態で行うことで、筋肉の緊張が緩和され、腰痛の悪化を防ぐのに役立ちます。

腰痛がひどい時は無理をしない

痛みがひどいときは、ピラティスによってさらに腰に負担をかける可能性があります。

腰痛が激しい場合は無理にトレーニングせず、まず医師の診断を受け、安静にすることが大切です。痛みが和らいできたら、ゆっくりとピラティスを再開するのがよいでしょう。

また、エクササイズ中に痛みを感じたら、すぐに中止することも重要です。無理をして続けると、症状を悪化させる可能性があります。

自分の身体の状態を常に意識し、痛みのない範囲で行うことが、安全にピラティスを続けるコツです。

ピラティスで腰痛解消の効果を高める3つのコツ

ピラティスで腰痛解消の効果を高めるためには、マシンピラティスの活用や専門インストラクターの指導を受けること、パーソナルレッスンの受講がコツです。

この3つのコツを実践することで、腰痛を和らげ、長期的な予防にもつながります。個々の身体の状態に合わせたアプローチが可能となり、効果的なピラティスが実施できるでしょう。

マシンピラティスを取り入れる

マシンピラティスには、いくつかの大きなメリットがあります。

まず、マシンの負荷量の調整が容易にできることです。個人の体力や腰痛の状態に合わせて、適切な強度を適切に設定できるため、過度な負担をかけずにトレーニングに取り組めます。

次に、部位別に鍛えられることです。マシンの使用によって、腰痛の原因となる特定の筋肉群を集中的に強化できます。例えば、腰痛の原因が腹筋の弱さにある場合、腹筋を重点的に鍛えるプログラムを組むことができるなどです。

3つ目は、正しいフォームを身につけやすいことです。マシンは体の動きをガイドしてくれるため、初心者でも正しい姿勢や動きを維持しやすくなります。誤った動きによる腰への負担を軽減し、効果的なトレーニングが可能です。

専門のトレーナーの指導を受ける

ピラティスの効果を高めるためには、エクササイズのやり方だけでなく、必要な解剖学・運動学の基礎知識までを理解したインストラクターから指導を受けることが大切です。より効果的なトレーニングが可能になります。

専門のトレーナーは、個人の身体の状態や腰痛の程度を適切に評価し、個々に合わせたプログラムを作成する知識を持っています。

また、エクササイズ中の細かな姿勢の修正や、日常生活での姿勢改善のアドバイスなども提供してくれる専門家です。

さらに、トレーナーの指導を受けることで、モチベーションの維持にもつながります。定期的なフィードバックや進捗の確認により、継続的なトレーニングが可能になります。

パーソナルレッスンを受ける

グループレッスンは、個々に合わせたエクササイズではないため、自分に適さない場合もあるでしょう。

腰痛持ちの方は、個別に組まれたレッスンを受けることで、自身の身体のクセを明確にし、正しい身体の使い方が習得できるようになります。

パーソナルレッスンでは、インストラクターが一対一で指導を行うため、個人の腰痛の状態や体力レベルに合わせたプログラムが用意されています。

ただし、パーソナルは高額になることが多いでしょう。そこで、比較的安価で自分にあった動きをサポートしてもらえる「セミパーソナル」レッスンを受けられるプランを選ぶこともポイントです。

さらに、腰痛の原因となっている日常生活での悪い姿勢や動作のクセについても、詳細なアドバイスを受けることが可能です。これにより、ピラティスのレッスン以外の時間でも、腰痛予防・改善に向けて取り組めるようになります。

腰痛解消におすすめのピラティスエクササイズ5選

ここでは、腰痛解消に効果的なピラティスエクササイズを5つ紹介します。腰周りの筋肉を強化し、柔軟性を高め、姿勢を正すことで腰痛を和らげることや予防に役立つエクササイズです。

初心者でも取り組みやすく、日常的に実践することで腰痛改善の効果が期待できます。ただし、既に腰痛がある場合は、医師や専門家に相談してから始めてください。

キャットバック

「キャットバック」は、背中の柔軟性を取り戻す効果があるエクササイズです。

【スタートポジション】肩の真下に手首、お尻の真下に膝がくるように四つん這いになります
足のつま先は立て、お尻から背骨まで一直線になるようにします

【やり方】
一度息を吸って、準備をしましょう
吐きながら、お尻から、腰、背中の順に背中をまるめていきます
お腹を薄くしたまま、2呼吸しましょう
息を吐きながらゆっくりとお尻、腰、背中の順で背骨を元に戻します

※5セットを目安に行いましょう

【ポイント】
両手は真下にしっかりと押します
お腹を使って背中を丸めます

スパインツイストスーパイン

「スパインツイストスーパイン」は、腰を中心とし、背中から股関節までの可動域を広げる効果があるエクササイズです。

【スタートポジション】
仰向けに寝て両膝を90度に曲げ、両手を肩の高さに広げます

【やり方】
一度息を吸って、吐きながら、両膝を右に倒します
息を吸って、吐きながら膝を元の位置に戻します
同じ様に反対も行いましょう

※腰に不安がある方は、右膝を曲げて、左の膝の上辺りに置き、そのまま左に倒します
※目安は左右5セットです

【ポイント】
両膝を倒す時は背中が床から離れないようにしましょう

マーメイド

「マーメイド」は、体側を伸ばし脇腹~背中をスッキリさせる効果があるエクササイズです。

【スタートポジション】
マーメイドポジション、又はあぐらで座ります

【やり方】
背骨を伸ばし、息を吸いながら片手を真上に上げます
吐きながら側屈をしていきます
2呼吸しましょう
息を吐きながら上体を元に戻します

※左右5セットを目安に行いましょう

【ポイント】
骨盤は正面に向けたまま行います
伸ばしている手の方のお尻が浮かないようにしましょう

ヒップリフト

「ヒップリフト」は、お腹ともも裏を同時に使い、反り腰を軽減させていくエクササイズです。

【スタートポジション】
仰向けの状態で膝を立てます
両手のひらは天井に向けて、力を抜きます

【やり方】
息を吸って、吐きながらお尻を上げていきます
背骨が一つ一つ床から離れていくイメージで行いましょう
2呼吸キープしましょう
吐きながら、ゆっくりとお尻を戻します

※3~5セットを目安に行いましょう

【ポイント】
お腹を使い、腰が反らないようにします
もも裏の筋肉を使います

フォースタンスダイアゴナルレイズ

「フォースタンスダイアゴナルレイズ」は、体幹とバランス力を高めるエクササイズです。

【スタートポジション】
肩の真下に手首、お尻の真下に膝がくるように四つん這いになります
足のつま先は立て、お尻から背骨まで一直線になるようにします

【やり方】
一度息を吸って、吐きながら、右手と左足を背骨の延長線上の高さまで引き上げます
2呼吸しましょう
吐きながら手足を元の位置に戻します

【ポイント】
手足を上げた時に、お腹を使って腰が反らないようにします

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ピラティスは、コアマッスルの強化や姿勢改善、柔軟性の向上などの理由から腰痛解消の効果が期待できるエクササイズです

効果を高めるコツは、正しいフォームと呼吸法の習得、適切な強度の維持、継続的な実践があります。ただし、無理をしないことや正しい知識を持つインストラクターから指導を受けることが大切です。

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